胆のう粘液嚢腫

肝臓にある胆のうという袋状の臓器の中には、通常サラサラした液体(胆汁)が入っています。
この病気になると、液状ではなくゼリー状の物質が胆のう内に溜まり固くなっていってしまいます。
初期は無症状な場合もあり、健康診断時の超音波検査などで発見されることがあります。
悪化していくと胆のう破裂を引き起こし、お腹の中で強い炎症が起こるため緊急手術となる可能性があります。

症状

食欲・元気の低下、下痢、嘔吐
胆のうが破裂した場合、強い腹部の痛みあり

検査

血液検査・・・肝酵素値の上昇、黄疸など
腹部超音波検査・・・胆のうの異常所見
胆のう粘液嚢腫

胆のう超音波写真(シュナウザー雄)

胆のう内に特徴的な星状またはキウイフルーツ状の画像所見(○)がみられます


摘出した胆のうの写真

摘出した胆のうの写真

治療は動物の状態をみながら、できるだけ早期に外科的に胆のうを摘出します。


胆のう割面

胆のう割面

胆のう内に溜まったゼリー状の物質(矢印)です。